ひとくちニッポン食文化論48

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知れば知るほど面白い日本の食文化にまつわる豆知識。

あなたはご存じでしたか?

食文化クイズ㊽

【語源】

Q 大福もちの「大福」って何?

A 大きなお腹のことです。

大福もちは蒸したもち米を薄く広げ、小豆あんを包んだもの。当初はその形から「うずら餅」と呼ばれていましたが、江戸中期の文献「嬉遊笑覧(きゆうしょうらん)」に「うずらもちはその鳥のようにふくよかなのでついた名前。後世、はらぶとというもちがこれである」と書かれています。つまり「腹太(はらぶと)もち」です。

この文字がひっくり返って「大腹もち」になり、その後「大福もち」と転じて今日に至っています。

江戸時代にはこの大福もちを売り歩く商売が盛んになり、大正時代まで続いたそうです。

戦後、浅草で「全国大福競食会」、つまり大福の大食い大会か開催されました。優勝者には金1万円かイノシシ1頭が贈られたとか。(岡田哲著「たべもの起源事典」から)

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