ひとくちニッポン食文化論43

投稿日: (更新日:

知れば知るほど面白い日本の食文化にまつわる豆知識。

あなたはご存じでしたか?

食文化クイズ㊸

【野菜の歴史】

Q トマトは昔、「赤ナス」と呼ばれていました。では「甘藍(かんらん)」と呼ばれていた野菜は何?

A キャベツです。

まずトマトから。伝来は18世紀ごろと言われ、当時は「唐柿」と記載されていました。後に赤ナスと呼ばれるようになりましたが、もっぱら観賞用でした。明治になって北海道の勧業寮開拓使が食用トマトの種子を輸入し栽培を始めます。しかし独特の匂いもあって普及せず、アメリカ文化の流入に伴って「トマト」として広く食べられるようになったのは、第二次大戦後のことです。

一方のキャベツは世界最古の野菜のひとつで、江戸中期にオランダから伝わりました。甘藍のほかに玉菜、葉牡丹とも呼ばれ、こちらも観賞用でしたが、トマトと同じく開拓使が輸入した種子を用いて北海道で栽培を始めます。明治30年代に品種改良によっていまのキャベツが誕生、大正年間に普及して今日に至っています。岡田哲著「たべもの起源事典」から。

Copyright© 日本食文化観光推進機構, 2021 All Rights Reserved.