ひとくちニッポン食文化論39

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知れば知るほど面白い日本の食文化にまつわる豆知識。

あなたはご存じでしたか?

食文化クイズ㊴

【鍋文化】

Q 関東の牛鍋が関西風のすき焼きに変わったきっかけは何?

A 1923(大正12)年9月1日に起きた関東大震災です。

東京都慰霊堂

明治以降、この時まで関東は牛肉を醤油やみりんで整えた「割り下」で煮る牛鍋が主流で、関西は牛肉を牛脂で焼くすき焼きが主流という分布がはっきりしていました。ところが関東大震災で東京や横浜の飲食店が壊滅的な打撃を受け、その隙間を埋めるように関西の食文化が流れ込んできます。

関東の牛鍋の具が牛肉とネギ、あっても白滝程度だったのに対し、関西のすき焼きには野菜や湯葉、麩も加わってにぎやかです。またたく間に牛鍋にとって代わりました。ただ関東では今でもすき焼きと称しながら、割り下を用いるのが一般的です。つまり牛鍋の名残というわけです。

ついでながら、関東大震災が起きた9月1日は防災の日になっています。

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