魚市場飲みのススメ:海鮮食堂【食い処くりたや】

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刺身、エビフライ…中でも秀逸な煮魚

カツオは「日戻りカツオ」というその日にあがったカツオです。秋の戻りガツオではなく、春のいい時期のカツオを獲ったその日のうちに港に水揚げされたもので、カツオのあがる港のそばでないと食べることができません。那珂湊のカツオは南方系のカツオよりも味がしっかりしているということで、是非この時期には食べておきたい逸品。

刺身とともにこちらの名物がメヒカリの唐揚げ。メヒカリは深海魚で全国にいるのだそうですが、関東以南のメヒカリとは少し種類が違うらしく、こちらは骨や皮も柔らかいので、から揚げにするとまるごと食べられます。全く骨を感じなかったので最初骨が抜いてあるのかと思ったほど。下味がついているのでそのままでも行けますが、カレー粉とマヨネーズをお好みでつけていただきます。ここのメヒカリ、かなり美味いです。

「刺身煮魚エビフライ定食」は、「特選」と比べると少し量の少ない刺し盛にエビフライ。これらも美味しいのですが、やはり煮魚が秀逸。新鮮なのはもちろん、やはり板前のご主人の腕でしょうか。

刺身煮魚エビフライ定食 1,500円

この日はイシモチの煮つけ。添えられているお豆腐にも甘辛いだしがしっかり染みています。

続いて「釜あげしらす・メカブ・なかおち丼とハマグリのクリーム煮」。
ハマグリのクリーム煮は旬のハマグリと海鮮のまさにクリームシチュー。アツアツの時はもちろん美味しいですが、冷めても塩気をあまり感じません。この時期のハマグリはだしがしっかり出るため、あまり塩を使わなくともいい味が十分出るのだそうです。

釜揚げシラス・メカブ・なかおち丼とハマグリのクリーム煮 1,200円

定食のご飯は白めしですが、釜揚げシラス・メカブ・なかおち丼は酢飯でいただきます。

こちらのお店は創業22年。那珂湊駅の近くで7年、今の場所で15年だそうです。ご主人は東京と水戸で修行をされたそうで、以前は夜の営業もやっていたのだとか。色々なおつまみをいただいてみたいと思いますが、それは現在はかないません。昼間にビール片手に新鮮な海の幸と美味しい料理を肴に大人飲みするのもいいものです。

少し遠出しての魚市場飲み、魚のおいしさをひしと感じながら美味しいビールと一緒にいただければおいしさは、格段にアップ。

うまい定食とともにビールを一杯。

こんなビールの楽しみ方もありますね。

食い処 くりたや

住所:
 茨城県ひたちなか市湊本町22-8
電話番号:
 029-263-7310
営業時間:
 11:00~16:00(食材がなくなり次第終了)
定休日:
 水曜

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