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たっぷり肉でボリューム満点 横浜のスタミナカレー

投稿日:2026年10月9日 投稿日: (更新日:)

帯広を中心に北海道の十勝・釧路エリアで展開する「カレーショップインデアン」や金沢の「チャンピオンカレー」、新潟のバスセンターのカレーなど、特定の店舗のメニューにもかかわらず、近隣住民に深く愛され、ソウルフードとまで呼ばれるようになったカレーは、けっこう各地で見られる。横浜では「バーグ」のスタミナカレーが、それに該当するのではないだろうか。

看板メニューのスタミナカレー
看板メニューのスタミナカレー

店舗数はわずか8軒。元祖店の他は、のれん分けとフランチャイズの店舗で、経営としては一体化しておらず、看板やメニューにもちょっとした違いが散見される。しかし、ボリューム満点の焼いた豚のバラ肉を散らしたスタミナカレーは各店共通しており、よほど詳しい人でない限り、各店の違いを認識するのは難しいだろう。

ロケーションも決して理想的とは言えない
ロケーションも決して理想的とは言えない

店舗数が少なく、しかも各店ともロケーションが駅から少し離れていたりと決して理想的でないケースが多く、横浜市民以外にはちょっと分かりにくいかもしれない。しかし、横浜市民からの信頼は絶大で、横浜のカレーと言えば「バーグ」のスタミナカレーと答える人は多いはずだ。

「スタミナカレーの店バーグ杉田本店」
「スタミナカレーの店バーグ杉田本店」

創業は1974(昭和49)年、横浜市磯子区のJR根岸線新杉田駅前にカウンター8席だけの洋食店としてオープンしている。その後、席数は増え、最終的には22席で営業していたという。いずれにせよ、さほど大きな店ではない。1995(平成7)年には弥生町店が2号店としてオープン。さらに2004(平成16)年には杉田の本店が、現在の再開発ビル、らびすた新杉田内に杉田本店としてリニューアルオープンした。

のれん分けの店は白い看板
のれん分けの店は白い看板

現在は杉田本店からののれん分けとして、戸部店、吉野町店が白い看板を掲げて営業。川崎店、白楽店は黄色い看板を掲げて、(株)太陽エンタープライズがフランチャイズで営業する。元々杉田本店の支店だった弥生町店は、2023(令和5)年に(株)太陽エンタープライズのフランチャイズになっている。

フランチャイズ店は黄色い看板
フランチャイズ店は黄色い看板

メニューの違いは、杉田本店とのれん分け店が定食も扱うのに対し、フランチャイズ店はカレーがメインで定食を扱っていないことくらいだろうか。そして、全店で共通しているのが、スタミナカレーだ。鶏ガラ、豚ガラでスープをとり、香味野菜や昆布などで旨味をプラスし、そこに「バーグ」ならではのブレンドを施した数十種類のスパイスを加えれば完成だ。このカレーが、カレーメニューのベースになっており、スタミナカレーはその上にたっぷりの豚バラ肉のしょうが焼、さらには卵をトッピングしたものだ。

鶴見店のデラスタカレー
鶴見店のデラスタカレー

カレーの味は、基本各店共通だ。好みによって卵は生か焼きから選べる。あとは、トッピングのバリエーションでメニューが増える。しょうが焼きの代わりにハンバーグをトッピングすればハンバーグカレーになるし、オムレツならオムレットカレーだ。カツ、チキンかつ、ピカタ…バリエーションは数限りない。鶴見店では、スタミナカレーに半分のハンバーグを添えたデラスタカレーも食べられた。

川崎店の回鍋肉カレー
川崎店の回鍋肉カレー

さらに週替わりで「今週のおすすめカレー」も用意する。鶴見店では鶏モモ肉をガーリックバターで炒めて添えたガリバタチキンカレーが「今週のおすすめ」だった。さらに川崎店で食べたのは、回鍋肉カレーだった。スタミナ用のバラ肉をキャベツと一緒に味噌炒めした回鍋肉がカレーの上にたっぷりと盛られていた。

たっぷりのご飯にカレーもトッピングもボリューム満点
たっぷりのご飯にカレーもトッピングもボリューム満点

ただでさえたっぷりのご飯、たっぷりのルーに加えショウガ焼きや回鍋肉などトッピングの量がこれまたかなりの量に上る。さすがに成年男性でもこの量を食べきるのは難儀なようで、店内では「少なめで」との声をよく耳にした。大盛りはいったいどれほどの量になるのだろう。

野菜たっぷりの大皿カレー

ちなみに、トッピングはかつなど肉類が中心だが、野菜の大盛りも選べる。大皿カレーは、ルーの中にたっぷりの野菜炒めが織り込まれていた。さらにカレーの脇にはたっぷりの千切りキャベツも添えられている。肉ばかりでなく野菜もという人にはいい選択肢だ。ちなみに、カレーの辛さも、プラス100円で5倍から20倍まで好みで変更できる。

杉田本店のしょうが焼き定食
杉田本店のしょうが焼き定食

杉田本店と戸部店、吉野町店では定食も注文できる。杉田本店でしょうが焼き定食を食べてみた。スタミナカレーにトッピングされているのが豚バラ肉のしょうが焼きなので、それが皿盛りで出てくるものとばかり思い込んでいたのだが、実際は違った。肉は肩ロースの薄切りで、たっぷりのソースで味付けされていた。

ソースたっぷり
ソースたっぷり

で、そのたっぷりのソースが実に美味いのだ。肉だけ取り上げれば、さほど特筆すべき肉質ではないのだが、その味付けが何とも秀逸なのだ。白いご飯に合う味。ちょっと甘めでしょうがを利かせたたれが、何とも白いご飯を口の中へと導くのだ。あまりのご飯との相性の良さに、途中からたれをスプーンですくってご飯に掛けてしまったほどだ。

白いご飯をとめどなく口の中へと導く味
白いご飯をとめどなく口の中へと導く味

たっぷりのソースに浸った千切りキャベツもまたいい。ある意味、理想的しょうが焼き定食だ。ポークジンジャーではない。学生街の盛りが自慢のランチの店にある、素朴なしょうが焼き定食の味だ。まさか「バーグ」でカレー以外のメニューにこれほど心を打たれるとは思ってもみなかった。カレーの店だが、しょうが焼きも美味い。

肉を追加するとルーが見えなくなりそう
肉を追加するとルーが見えなくなりそう

杉田本店のホームページのブログ欄を見ると、多くの斬新なおすすめメニューに挑戦していることが分かる。スタミナカレーという定番中の定番メニューがあるからこその斬新な挑戦なのだろうが、いずれも味を確かめたい思うほど魅力的だった。そうした工夫も長年にわたってファンを引きつけてきた理由なのかもしれない。

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